育児サロンのよしです。
わが子が風邪を引いてしまったとき、子どもが小さい時ならなおさらですが、急いで病院に連れていくべきかどうか迷いませんか?
というのも、発熱していたり咳が出たりといつもと違うわが子の様子を目の当たりにすると親としてものすごく心配になるからです。
かくいうわが家も、心配性が仇となって子どもに熱が出たときにはすぐに病院に連れていく癖がついてしまっていました。
なんといっても小さい子どものことなので「単なる風邪ではなくて重い病気だったらどうしよう」「今病院に連れて行けば後で後悔せずに済むかも知れない」というようにいろんなことに不安を感じていたからだと思います。
しかし逆に、子どもが体調不良になった時に病院にすぐに連れていくことのデメリットも存在します。
そこでこの記事では、子どもを病院に連れていく際に一つの判断基準となるような指標をご紹介させていただきます。
この記事をお読みいただくと、本当に今病院に行く必要はあるのかどうか、検討する材料となるはずですので、良かったらご参考にしていただけると幸いです。
目次
子どもを病院にすぐに連れていくのはOK?
小児科医の森戸やすみ先生が書いた「小児科医ママの子どもの病気とホームケアBOOK」(内外出版社)を参考にしながらご紹介させていただきます。
ポイント
実は子どもに熱が出たとしても、すぐに病院に連れていく必要はないそうです。
というのも最終的には子ども自身の自己免疫力で風邪と戦わなくてはならないからとのこと。
そのためそこまで大したことのない症状であれば、逆に病院を受診するよりも家で安静にしている方が治りが早いこともあるようです。
ところで、子どもが風邪を引いたときにわが家ですぐにやってしまいがちなのが、その症状をネットで検索してしまうことです。
しかし森戸先生が言うには、子どもの症状をネットで調べて、他の子の同じような体験談が出てくることがあってもそれが必ずしもわが子にも当てはまるとは限らないため注意が必要とのことです。
子どものファッションや食事についてなどの体験談は参考になる情報も多いのですが、医療についてはそうはいきません。
どうしても、ネットで情報を調べるのであれば、小児科医などの専門機関が監修しているサイトを参考にする必要がありそうです。
結論、子どもを病院に急いで連れていくかどうかは、子どもが普段と違う様子かどうかを判断基準とする必要がありそうです。
それでは次に、具体的にどのような症状が現れたら子どもを病院に連れていく必要があるのかをご紹介していきます。
子どもを病院に連れて行く必要のある目安や基準について
生後6か月までは
子どもが風邪を引いたときにまず家庭でできる大切なことは熱を測ることです。
受診の目安としては生後6ヶ月頃までは体温が37.5度以上になった時、または体温が平熱時+1度以上ある時だそうです。
また、飲むミルクや母乳の量が普段の半分以下である状態が継続するときは一度かかりつけのお医者さんに診てもらう必要があります。
生後6ヶ月以降は
生後6ヶ月以降の子どもがお医者さんを受診する目安は「普段と様子が違っているかどうか」を判断基準にする必要がありそうです。
熱が38度以上あっても、いつもと同じように元気にしているのであれば家で安静にして様子を見てあげる方が良いようです。
逆に熱が38度に達していなくても普段とは違う様子が見られたら、受診する必要があります。
普段と違った様子とは
普段と違う様子についてどういったものがあるのか、実際に紹介していきます。
辛そうな咳をしている・呼吸が苦しそう
例として子どもの喉にウイルスが入り込んでしまい、空気の通り道が狭くなる「クループ」にかかってしまうことがあります。
クループになってしまうと「ケンケン」という苦しそうな咳をするのが特徴です。
ウイルス感染のため自己免疫力で治すしかないのですが、器官が狭くなり呼吸まで苦しくなってくるケースがあります。
気管支炎や肺炎の恐れもありますので、その際は医療機関を受診する必要がありそうです。
水分や食事を摂れずぐったりしている
ウイルス性の風邪に関しては基本的に自分の免疫力で治すしかないのですが、脱水が疑われるときは急いで受診が必要です。
また、ぐったりしているというのは別の病気にかかっていたり、重症化している可能性があります。
このような症状が見られた際は迷わず受診が必要です。
生後3ヶ月未満の場合
生後3ヶ月未満の赤ちゃんの場合は発熱したら極力病院を受診することが大切です。
細菌性感染をしている恐れもあるためです。
病院に必ずしもすぐに連れていく必要はない
親として難しいことなのですが、症状がそこまでひどくない場合は「とりあえず様子を見る」ということを意識する必要がありそうです。
というのも、風邪を引くたびに薬を飲むのでは子どもの身体に負担がかかる場合もありますし、子どもの免疫力を高められない可能性があるからです。
また、病院に行くことで逆に新たな風邪をもらってきてしまうかも知れません。
必ずしもいつでも急いで受診が必要とは限らなそうです。
最後に
いかがでしたか?
子どもを病院に連れていく目安についてご紹介しました。
どうしても子どもの体調や様子がいつもと違うと分かると、親は慌ててしまうものです。
そのためにいざ医療機関を受診しても、子どもがいつもと比べて具体的にどういったところの様子が違うのか、上手く先生に伝えられなかったりします。
わが家でも焦ってしまったがゆえに、「うちの子に以前処方された薬は凄く眠くなるので違う薬にしてほしい」という一言を言いそびれてしまったりします。
子どもの体調の変化には親としてどんと構えておけるようになりたいものです。