育児サロンのよしです。
「大切な子どもの将来だから、夢は叶えてあげたい!」と願うのは親心ですよね?
その反面、「教育資金をきちんと貯めていけるだろうか?」
「私立だとお金かかっちゃうだろうな。塾や習い事の費用も必要だし。」
子どもに関わるお金の心配事は尽きないですよね。
今回は「学資保険」について解説していきます。
「学資保険って聞いたことはあるけれど、具体的な内容まで知りたい。」
「そもそも学資保険って何?」
そんな質問について分かりやすくお伝えします。
合わせて、学資保険のメリットとデメリット、人気の商品も紹介します。
学資保険とは?
学資保険とは、子どもの進学時に必要な教育資金の準備を目的とし、毎月の保険料を支払って計画的に教育資金を作ることができる保険のことです。
まずは、子どもの教育費がどれくらいかかるのか見てみましょう。
※子どもの学習費調査(文部科学省H28年度)より
幼稚園 | 小学校 | 中学校 | 高等学校 | |
公立 | 68.2万円 | 193.4万円 | 143.3万円 | 135.2万円 |
私立 | 144.6万円 | 916.5万円 | 398.0万円 | 311.0万円 |
さらに、大学にかかる費用を比較してみます。4年間(医・歯科は6年間)の合計です。
※国立大学等の授業料その他の費用に関する省令、私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(文部科学省H28年度)より
- 国立大学 →242.6万円
- 私立大学(文系) →389.9万円
- 私立大学(理系) →530.8万円
- 私立大学(医・歯科学部) →2369.3万円
まとめて払う金額ではないにしろ、合計するとかなりの高額な費用がかかることが分かりますね。
私立の学校へ進学した場合はさらに大きな金額が必要になってきます。
学資保険の2つの目的
学資保険には、大きく分けて2つの目的があります。
- 子どもの学費を積み立てる
上記に示したような高額な学費の積み立てを準備していくという目的があります。
毎月コツコツと積み立てていけば、無理なく教育資金が貯まっていくというわけですね。
- 保障の確保
けがや事故、病気など子どもに万が一の場合に、治療費や入院費・手術代などを保障してくれます。
元気に成長していくためのお守り的な役割もありますね。
学資保険の種類
具体的にどういった種類の保険があるのか紹介していきます。
- 貯蓄重視型
言葉の通り、教育資金の貯蓄にウエイトの置かれた保険です。
払い込んだ保険料に対して、お祝い金や満期保険金をどれだけ多く受け取ることができるかを割合で表したものを『返戻率』といいます。
返戻率=受取総額÷払込保険料総額×100
返戻率が100%以上であれば、払い込んだ金額よりも、もらえる金額の方が大きいということになります。
貯蓄重視型の商品にも保障はついています。
契約者に万が一のことがあった場合、「保険料払込み免除」の特則があります。
「保険料払込み免除」になっても、お祝い金や満期保険金は受け取ることができます。
- 保障重視型
子どもの医療保障や保険料払込み免除の特則に加え、子どもの生活を支える療育年金の保障がつけられる商品もあります。
学資保険のメリット・デメリット
学資保険のメリットとデメリットをお伝えします。
メリット
- 強制的に積み立てることができる
教育資金専用の商品ですので、他の貯金とは区別して強制的に貯蓄することができます。
子どもの将来のために、という心理的なストッパーがかかり、使い込みにくいというメリットがあります。
- 親が亡くなった場合でも保険料が免除される
先程も触れましたが、契約者に万が一のことがあった場合に、保険料の払い込みが免除されます。
あってはならないことですが、子どもの進路に大きく影響し、家計が苦しくなるケースが多いですよね。
保険料の支払いが免除されるのは、保険ならではの大きなメリットと言えます。
- 生命保険料控除の対象になる
年末調整時の生命保険料控除の対象になります。
返戻率以上のメリットを受けられますね。
デメリット
- 中途解約すると元本割れになることもある
学資保険を満期を待たずに途中解約すると、解約返戻金を受け取ることができますが、支払った保険料を下回る場合があります。
進路の変更は十分ありえることなので、現金化しやすい商品などとうまく組み合わせて利用することをおすすめします。
学資保険はこんな人に向いている!
- 貯金が苦手な方
- 教育資金の金額が大きい方
注)保険会社によって異なる部分もございますので、最新の情報をご確認ください。
学資保険の人気5選
ここからは、タイプ別に人気の商品を紹介します。
返戻率で選ぶなら(ソニー生命学資保険)
ソニー生命の学資保険なら、返戻率が107.2%と断トツの貯蓄性があります。
保障内容は、シンプルに保険料払込み免除のみ。
中学校入学前から学資金を受け取るものや、大学入学前から22歳満期まで学資金を受け取るものなど、3つのプランがあります。
保険設計の自由度が高く、豊富な選択肢が用意されているのが特徴です。
自分の理想の保険プランに近づけることができますね。
加入前には、ライフプランナーとの相談が必須になります。
安心感で選ぶなら(かんぽ生命はじめのかんぽ)
保険会社にいいイメージがない方は、かんぽ生命の保険なら信頼できるはず。
元本割れはしてしまいますが、安心感や信頼感で選ぶなら間違いないですね。
はじめのかんぽには、子どもが入院・手術・放射線治療などをした場合の特約保障をつけることができます。
ただ、貯蓄性を求める方にはおすすめできませんね。
貯蓄も保障もチェックしたいなら(JA共済こども共済)
保険料を年払いにすれば、高返戻率を実現できる保険です。
どの保険にも言えますが、保険料をまとめて払うほど返戻率は高くなります。
貯蓄型であるにもかかわらず、子どもが万が一の場合の保障もついているので、充実した商品だと言えますね。
バランスの良さで選ぶなら(日本生命ニッセイ学資保険)
高い返戻率とバランスの良さで人気があります。
こども祝い金のありorなしタイプがあります。
配当金(保険会社の運用成績によって契約者に分配される余剰金)があります。
そのほか、育児相談ホットラインのサービスが24時間365日無料で使用できます。
保険会社をまとめたいなら(アフラック夢みるこどもの学資保険)
がん保険のイメージが強いですが、学資保険も販売しています。
元本割れはしてしまいますが、もしすでに加入している保険があるのなら保険会社をまとめることができますね。
最後に
いかがでしたか?
子どもの学資保険の目的は、
- 教育資金の準備
- もしもの場合の保障
学資保険のメリットとして、
- 強制的に積み立てることができる
- 親がもしもの場合は保険料が免除される
- 生命保険料控除の対象になる
デメリットとして、元本割れのリスクがあることをお話してきました。
正しい知識と明確な目的をもって、子どもの将来に備えてみませんか?