育児サロンのよしです。
「うちの子の歯並びや噛み合わせ、ちょっと気になるな。」
「歯の矯正って、けっこう費用がかかるみたいだけど、実際どれくらいかかるの?」
「歯の矯正って、いつからはじめるべき?」
親としては、子どものコンプレックスにならないように治してあげたいですよね。
今回は、子どもの「歯の矯正」についてのお話です。
矯正の方法や期間・費用について解説しながら、矯正のメリットを解説していきます。
歯の矯正とは?
子どもの歯並びや、あごの発育を整える目的で行います。
歯並びが悪いと、虫歯や歯周病のリスクが高くなりますし、あごの発育不全は、食べ物をかむことや滑舌・顔の形にまで影響してきます。
何歳からでも歯の矯正は可能ですが、大人になってからだと、外科的な手術が必要になったり、痛みが大きい可能性も出てきます。
なるべく早い段階で、子どものうちに治療するのが良いとされています。
歯を矯正するメリット
大きく以下の4つになります。
- 虫歯や歯周病になりにくい
歯並びがいいと、歯磨きでの磨き残しが軽減されます。
定期的に受診していると、虫歯も早期発見できますし、歯のクリーニングもしてもらえます。
- 発音がスムーズにできる
滑舌の悪さが歯並びに起因している場合もあります。
矯正することで、適切な発音が可能になります。
- あごや肩の筋肉バランスが整う
子どもなのに肩こりや頭痛がある場合は、、もしかしたら歯並びに原因があるかもしれません。
歯並びは体全体に影響を及ぼします。
- コンプレックスが解消される
歯並びが気になって思いっきり笑えないのは、悲しいですよね。
自身を持って笑えるようになりますね。
悪い歯並びの代表例
①受け口(反対咬合)
下の歯が上の歯の前に出てしまって、かみ合わせが反対になってしまっている状態のこと。
奥歯に虫歯ができやすくなったり、発音が不明瞭になったりする場合があります。
②開咬(かいこう)
奥歯をかんでも前歯や歯の上下にすきまができてしまう状態のこと。
前歯で物をかみ切るのが難しくなり、物をかむ際に使う筋肉(咀嚼筋)にかかる負担が大きくなるので、顎関節症のリスクが高くなります。
③出っ歯
上の前歯が大きく突き出た状態のこと。
見た目の影響が大きく、精神的負担をかかえる可能性があります。
口の中が乾燥しやすいので、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
矯正の期間・方法・費用
矯正歯科を受診すると、一通りの検査が行われます。
現在の状態の説明と、今後の治療方針や矯正装置の話をていねいにしてもらえます。
分からないことは、どんどん質問することをおすすめします。
治療時期は大きく分けて2つです。
【一期治療】6歳~小学校中学年くらい
永久歯がきれいに生え変わるようにスペースを作ったり、あごのバランスや大きさを整える治療が中心となります。
使う矯正装置は以下のようなものが挙げられます。
- ワイヤーブラケット→歯の1本1本に装置をつけ、ワイヤーでつなげたもの
- マウスピース
- 拡大装置→装置のネジを毎日回して歯の生えるスペースを広げるもの
- ヘッドギア→あごに金具をあてて、成長をおさえるもの
費用は30万円~50万円程度です。
【二期治療】小学校高学年~中学生くらい
基本的には大人の矯正治療と同じです。
美しい歯並びにする治療が中心です。
ワイヤーブラケット・マウスピースが使われます。
費用は70万円から100万円程度です。
費用の相場は、ざっくり言えば100万円前後になるかと思います。
歯科によって料金システムが違ってきます。
最初の検査にも費用はかかりますし、装置が新しくなる時や毎回の診察料もその都度かかってきます。
一般的に、歯の矯正は健康保険の適用外ですが、治療費の合計が10万円を超えると、医療費控除の対象になります。
申告すれば、治療費の一部が返ってきます。領収書は捨てずに保管しておきましょう。
矯正中に親が注意すること
ここからは、矯正中の親の役目についてお話します。
- 毎日のお手入れ
装置が入っている場合の歯磨きは、子どもだけでは難しいものです。
特に装置周辺は食べかすがたまりやすく汚れやすいので、必ずチェックをしてあげてください。
マウスピースは洗浄が必要です。市販の洗浄剤で清潔にしておきましょう。
- 治療に協力する
先生から治療について、親にやってほしいことを説明いただく場合があります。
家庭ですることを怠けてしまえば、治療が遅れることになってしまいます。
治療は長期戦になりますので、親の協力が必要不可欠になってきますね。
- 子どものモチベーションを保つ
子ども自身も矯正することに対してや痛みに対しての不安があります。
どうしてするのか?いつまでするのか?
モチベーションを保つためにも、具体的に説明してあげることが大切です。
高い費用をかけて、途中でやめてしまってはもったいないですからね。
我が家の体験談
うちは二人とも矯正経験があります。(二女は継続中)
長女の場合
長女は保育園の歯科検診で、かみ合わせに問題ありとの診断を受けました。
年長さんになって、受診しました。幼稚園のママ友(歯科衛生士さん)に歯科を紹介してもらいました。
検査の結果、かみ合わせに問題があり、このまま放置すれば、あごの骨を切る手術の必要があるかも、とのことでした。
手遅れになると、そういうケースもあるらしく、早めに受診して本当によかったと思いました。
歯の生えるスペースを作る拡大装置と、夜寝る時にチンキャップというヘッドギアの治療がはじまりました。
「歯並びがきれいになって、かわいくなるから頑張ろうね。」
そう励ましながら、仕上げ磨きも頑張りました。
夏の暑い時期にチンキャップは大変でしたが、最後までやりきりました。
治療は中学2年で終わりましたが、「今日で終了です!」と言ってもらえた時はうれしかったですね。
二女の場合
二女は小学3年の頃、永久歯の下の歯並びと八重歯が気になって受診しました。
かみ合わせは問題なかったのですが、歯並びの治療をこちらからお願いしました。
ワイヤー装置の時期があって、後はマウスピースで治療しています。
ワイヤーを入れていると、痛みもありますし、歯磨きもしにくいし、何よりわずらわしいと言っていました。
見た目のこともあるので、担任の先生にも声をかけておきました。
クラスに矯正をしている子が何人かいたので、特に目立つことはなかったようです。
費用の方は、分割払いにしました。二人分が被らなかったので助かりました。
まとめ
いかがでしたか?
歯並びやあごの発育のために、子どもの歯の矯正は有効だということ。
矯正のメリットとして、
- 虫歯や歯周病になりにくい
- 発音がスムーズにできる
- あごや肩の筋肉バランスが整う
- コンプレックスが解消される
矯正中の親の注意点として、
- 毎日のお手入れ
- 治療に協力する
- 子どものモチベーションを保つ
ことをお伝えしてきました。
皆さんの子どもが健全に育つことを願っています。

歯並び・矯正はとても大事ですよね!
皆さんもご注意ください