育児サロンのよしです。
妊娠中は免疫力が低下してしまうので、普段風邪をひかない人も風邪をひきやすくなってしまいます。
妊娠中外へ出かける際はマスクをするなど、感染症の予防をしなければいけません。
インフルエンザや感染性胃腸炎など様々な感染症がありますが!
その中で特に妊娠中気を付けなければ行けない感染症が「はしか」です。
はしかは以前テレビでも話題になったことがあり、妊娠中は特に気を付ける様に言われています。
では、妊娠中の女性がはしかに感染してしまうとどうなるのでしょうかを解説していきます。
目次
「はしか」とはどんな病気なの?
はしかとは麻疹ウイルスが原因の感染症で、空気感染や飛沫感染、接触感染によって人から人へ移るウイルス感染症です。
注意
この麻疹ウイルスは感染力が非常に強く、はしかの免疫を持っていない場合90%以上が発症してしまいます。
更に厄介なのは手洗いやうがいにマスクだけでは防ぐことができません。
マスクをしていても粒子が口に入り込んで感染する可能性があります。
麻疹に感染してしまった場合、10日経過してから咳や鼻ミスに38℃以上の発熱等風邪のような症状が起こります。
しかし2~3日経過してから39度以上の高熱が現れ、全身に赤い発疹が現れます。
更に肺炎や中耳炎に脳炎などの合併症も起こりやすいと言われ、1000人に1人の割合で肺炎や脳炎などが重症化して死亡してしまうケースもあります。
人に感染させる可能性がある期間は、風邪のような症状が現れる1日前から発疹が出る4~5日までです。
この中でも特に感染力が強いのは発疹が現れる前の期間で、この期間に家族や他の人と接触し、尚且つその人が麻疹の抗体がない場合感染して発症する可能性は極めて高くなるでしょう。
妊娠中の女性が麻疹に感染したら?
麻疹には現在特効薬はなく、症状を改善するための対処療法がおこなわれています。
メモ
例えば頭が痛い場合は解熱鎮痛剤を、咳が辛い場合は咳を改善するための薬など、その症状を改善するための薬を処方して回復するのを待つしかありません。
麻疹は本来予防接種を受けることで免疫を取得することが出来るので、発症リスクを最小限にすることが出来るでしょう。
予防接種は2回行う必要があり、1歳と小学校入園前の1年間の2回予防接種を受ける事で免疫を獲得できます。
妊娠中に「はしか」になっても、胎児に先天性の奇形が現れるのはごく稀です。
しかし、妊娠中に麻疹に感染してしまうと早産や流産のリスクが高くなってしまうのです。
母体の麻しん症状も重症化してしまい、重篤な合併症を引き起こしてしまう原因にもなります。
母親に免疫がある場合、胎児にもママの免疫が受け継がれるので生後暫くはママの免疫で麻疹に感染することはありません。
しかし、生後6か月を過ぎていくと徐々に貰った免疫が薄れていくので、ワクチンによる予防が必要です。
しかし、免疫を持っていないママの場合、赤ちゃんも当然麻疹の免疫をもらっていないので予防接種前に麻疹へ感染してしまうケースも高く尚且つ重症化してしまう可能性もあります。
予防接種の重要性
麻疹を予防するためには予防接種による予防が重要です。
注意
妊娠している場合はこのワクチンを接種することが出来ません。
したがって妊娠可能年齢前にワクチンを打たなければいけません。
予防接種を受けたかどうか分からないという人は抗体検査をすることが出来ます。
血液を採取し、結果がでるまでに1~2週間かかります。
その際に抗体がなく妊娠していないとう人はそこで予防接種を受けることが可能です。
参考 地域によっては成人向けの費用助成を行っている事もあるので、各自治体へ問い合わせをしてみましょう。
予防接種を受ける事で免疫は一生つきます。
もし予防接種を受けていない場合で現在妊娠中の人は、規則正しい生活を心がけて体力と免疫力の低下を防ぎましょう。
人混みななるべく避けなければいけませんが、どうしても行かなければいけないという場合はしっかりとマスクをします。
帰宅後は手洗いうがいを徹底してください。
これらの対策をしたが、数日たってから体調が悪く高熱や体に発赤が出てしまった場合、はしかに感染した可能性があります。
まずは産婦人科へ連絡し、すぐに受診をするようにしましょう。
最後に
いかがでしたか?
麻疹の予防接種は以前は任意摂取だったので、予防接種を受けていないという人もいると思います。
現在は定期摂取になっているため、ほとんどの子供はこの予防接種を受けており感染や発症をすることは少ないと思います。
しかし、予防接種を受けていない場合、90%以上の確率で感染し発症する恐ろしい感染症です。
免疫のない妊婦さんが感染すると早産や流産の危険性が高いので、感染した場合は定期的に検診でチェックをしなければいけません。
妊娠中は特に免疫が低下しやすく、麻疹以外にもインフルエンザや肺炎、感染性胃腸炎など様々なウイルスに感染しやすくなってしまいます。
感染を防ぐためには予防接種とマスクの着用、手洗いうがいに規則正しい生活を心がける事で感染を防ぐことができます。
お腹の赤ちゃんの為にもウイルス対策と健康第一の生活を送りましょう。