育児サロンのよしです。
「最近、うちの子の人見知りがはげしくって。見慣れない人を見ると泣いてばかり・・・」
「誰にでもニコニコ抱っこしてもらえる子がうらやましいな。」
「ちよっと、神経質に育てすぎてるのかな。」
子どもの人見知りを自分のせいかもしれないと、責めてしまってはいませんか?
あせらないで!大丈夫ですよ。
今回は、子どもの「人見知り」をあせって直そうとしなくてもいい、というお話です。
人見知りをする子どもの気持ちを解説し、親はどう関わるべきなのかをお伝えしていきます。
筆者の当時の気持ちを振り返りながら、人見知りを改善する方法についてもお話します。
子どもの人見知りで悩まれている皆さんはぜひご参考にしてください。
あせらないで!【人見知りは心の成長です】
人見知りをあせって直さなくていい理由は以下の2点です。
- 人見知りは心が葛藤している状態だから
人見知りは、生後6か月くらいからはじまると言われています。(個人差あり)
この頃になると、家族以外の人や顔の表情の違いも分かるようになってきます。
パパやママを愛着をもって信頼し、情緒を安定させている時期でもあります。
なので、なじみの少ない人に対して「近づきたい」けど「こわい」というような、心の葛藤が生まれてるんです。
心が成長しているんですね。
あせって直すものではなく、それよりも「親=子どもが安心できる安全基地」であることの方が重要になってきます。
パパママとの強い基盤があってこそ、他の人との関係が始められるんです。
- 人見知りも個性の1つだから
人見知りをするのもしないのも、子ども一人ひとりの個性です。
愛情の差なんかじゃありません。
ただ、「泣いたらどうしよう」とか、あまり心配しすぎるのは、子どもに少なからず影響を与えてしまいます。
親の不安が子どもに伝わってしまいますからね。
「人見知りは個性であり、子どもが成長している証だ!」と、おおらかな気持ちでいてください。
当時の自分を振り返って
筆者の長女も、人見知りがあり、幼稚園に入ってからも友達が誘ってくれるのを待っているようなタイプの子だったんです。
正直、人懐っこくてフレンドリーな子を見ると
「なんでうちの子はこうじゃないんだろう。」と、イライラしていた部分もありました。
どうしたら人見知りが直るのかなと、日々悶々と考えていました。
なるべく早めに友達を作った方がいいのかと思い、先生に、「うちの子は、どの子と友達になったらいいですか?」なんて聞いてしまったり。
お友達親子をうちに誘ってみたり、都合が悪くても誘われたら優先したりと、今思えば、かなり頑張っちゃってました。
結果をすぐに出そうと、あせっていたのだと思います。
焦る必要はなかったんですよね!!
しばらく経って、自分に似た、おだやかで気持ちのやさしい友達Mちゃんと出会いました。
長女は、もともと物静かな性格で、一人を楽しめることができます。
口数は少ない方ですが、いやなことはちゃんとNOと言うことができます。
こう言った子どもの特性を見てあげて、理解してあげてほしいんです。
周りと比べず、あせらず、子どもの個性を尊重してあげてください。
人見知りを和らげる2つの方法
人見知りを少しでも和らげたり、改善につながったりする方法はないだろうか?
そう思うのが親心というもの。
具体的な2つの方法をお伝えします。
他の人と触れ合う機会を持つ
家族以外の人とのかかわりを少しずつ持ってみてはいかがでしょうか?
そのメリットは、家族とは違った視点で子どもを見てもらえるということです。
いろんな価値観を持った人との出会いは、その子の人生をも変えてしまうかもしれません。
長女の場合はピアノの先生ですね。
「○○ちゃんに毎週会えるのが楽しみなんですよ。」と言ってくださり、今でも通っています。
ピアノを習うというより、先生に会いに行ってるという感じですかね(笑)
きっと、子どもの良さを分かってもらえる大人に出会えますよ。
安心できるものを常備する
先程も、子どもには「ここに帰れば安心できる」という場所が必要だと触れました。
不安な気持ちになった時、遊び慣れたおもちゃなんかがあると心強いはず。
心のお守り代わりになってくれるでしょう。
そして、「だいじょうぶだよ。よくがんばったね。」「むりしなくていいからね。」
親のあたたかい言葉かけがプラスされると、パワーをフルチャージできますよ。
まとめ
子どもの人見知りは、心の成長段階の一過程であること。
ポイント
心が葛藤している状態
個性の1つ
なので、あせって直す必要がないこと。
人見知りの予防・改善ケアとして
- 他の人とのかかわりを増やす
- 安心できる土台作り
が大切だということについて、お話してきました。
人見知りの傾向が強い子というのは、言い換えれば
- 物事に慎重に取り組める
- 観察能力にすぐれている
- 思慮深い
- 思いやりがある
- おだやかで優しい
- 謙虚
などなど、素敵なところがいっぱいです。
こういった素敵な部分は残して、生かしていきたいものです。
しかし、行き過ぎるとマイナスになってしまうんですよね。
さじ加減が難しいですが、「行き過ぎないように残してあげる」のが親の役目なのかな、と考えています。

人見知りは心の成長です。
焦らずゆっくりいきましょう。