育児サロンのよしです。
コロナウイルスの影響もあり、日本経済はかつてないダメージを受けています。
コロナショックはリーマン・ショック超えという話もよく聞くようになりましたし、収益が減少した企業の社員は給与やボーナスのカットというダメージを受けています。
そのため、特に子育て世代は家計をよりシビアに推進していかなければならない状況となっています。
そうなってくると、まっさきに削減する対象となるのが保険料ではないでしょうか。
保険は大事ではありますが、あまり意味のない保険に加入していては非常にもったいないです。
特に最近は共働き世帯が増加していることにより、これまでの家族の保険の入り方が正しいとは言えなくなってきています。
そこで今回は、保険貧乏にならないために共働き世帯が気を付けることをご紹介していきます。
目次
共働き世帯の適正な保険料とは?
よくインターネットや雑誌で、年収当たりの適正な保険料の目安に関する情報が散見されます。
メモ
よくあるのが「手取り収入の7%程度」が正しい保険料ですというデータ。
手取り収入が30万円の家庭であれば、月換算2.1万円の計算になります。
何を根拠に7%なのかは正直なところあまりよく分かりませんが、おそらく30万くらいの手取りであれば2.1万円くらいの出費はそんなに家計に響かないというような考えに基づいているのだと思います。
しかし、この考え方は非常に危険です。
というのも、各家庭で状況は全く違います。
給与を受け取っている人がサラリーマンなのか?
個人事業主なのか?
賃貸に住んでいるのか持ち家なのか?
資産やローンの状況はどうなのか?
の各状況の違いで入るべき保険はまったく違ってくるからです。
共働き世帯の適正な保険料は?という質問には、「出来ることなら0円に近ければ近いほど良い」というのが正解だと思います。
まず共働きである二人は、ケガや病気などで入院することで仕事を休む場合、そして万が一の時にいくらお金が必要になるのか?
そして民間の保険に加入していない状態でどれだけの保障を受けられるのかを試算する必要があります。
その計算によって必要保障額が分かるので、それを満たす保険を選ぶのが大切です。
「保険料を2.1万円以内で」というところからスタートして保険プランを決めるのは、間違いなく保険貧乏に繋がる落とし穴です。
妻の死亡保険は本当に必要?
ちょっと前までは、女性の方が入るべき保険は医療保険や貯蓄機能のある保険で、死亡保険はそんなに必要ないという考え方が主流だったように思います。
最近では共働き世帯が増えているのですが、今でもその流れは続いているかもしれません。
さて、奥さんに万が一のことがあったら家族はどうなってしまうのでしょうか。
「妻はパートで働いているので、万が一のことがあったら毎月の8万円くらいの収入が入ってこなくなる」と残された家族は考えるかもしれませんが、事はそんなに単純ではありません。
もし奥さんがパートで働いているなら、家事の主体者は奥さんであることが多いです。
その場合料理、洗濯、子どもの送り迎えなど様々な家事を行っているため、お金があまりかからずに済んでいる事が多いのです。
奥さんに万が一のことがあったら、残された家族の出費はかなり増えることが予想されます。
外食が増えるかもしれませんし、子どもを長時間保育施設に預けなければならなくなるかもしれません。
あまり家族の万が一のことを考えると気が滅入ってしまいそうですが、残された家族が路頭に迷わないためにも、奥さんの万が一にも備えた保障を準備しておいたほうが良さそうです。
社会保険でカバーできない部分を保険でまかなう
「共働き世帯の適正な保険料とは?」の項目でも簡単に触れましたが、必要な保険を決めるにあたっては「今自分に何が足りていないのか」を計算することが肝心です。
例えば、医療について。
高額療養費といって、医療費には自己負担の限度額が設定されています。
例えば標準報酬月額が26万円の方は、自己負担限度額は57600円となります。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat320/sb3160/sbb3165/1962-231/
(参照:全国健康保険協会 標準報酬月額)
つまり、1月あたりで57600円を超えて支払った医療費は返ってくるという訳です。
しかもこの高額療養費は世帯で合算できます。
そう考えるとあまり医療保険にお金をかけまくる必要はないですよね。
入院をしたときにかかる個室代や、先進医療を受けたときにかかる費用を準備出来れば万全となりますので、一人で何本も医療保険に加入する必要などはなさそうです。
ただし手厚い保障を用意すべきところもあります。
例えばがん保険です。
がん治療には高額な医療費がかかりますし、なによりがんになると精神的にかなり追い詰められますので、せめてがん治療中に必要な医療費のことぐらい気にしないでおきたいものです。
また最近では通院での治療が増えてきているので、新しい治療スタイルにあったがん保険を選ぶことが大切です。
最後に
いかがでしたか?
保険貧乏にならないための保険についての考え方をご紹介しました。
保険に入っておくと何となく安心する、その安心感を買っているんだと考えればそれはそれでいいような気もしますが、やっぱり無駄なものは省いて他のことにお金を使いたいものです。
社会保障も併せて考えるとなかなか難しいので、必要保障額を求めなかったり保険屋さんの言いなりになってしまう恐れがあります。
家計を守るため、ご参考にしていただけると幸いです。