育児サロンのよしです。
子どもが大きな怪我をしてしまったときのことを考えると、親として適切に対処出来るか心配になる方は多いと思います。
特に、子どもが初めて大きめのケガをしてしまった時などはパニックになるかも知れません。
実は、私もうちの子が外出先で頭にケガをして結構出血した時は正直パニックになりかけました。
そこで、この記事では年齢別で子どもに起こりやすい事故やケガをご紹介します。
この記事を読んでいただくと、子どもの年齢ごとにどのような事故や怪我のリスクが高いのかが分かるようになるので、子どもが大怪我してしまうことを事前に防げるようになるはずです。
目次
新生児期に起こりやすい事故や怪我
新生児期は赤ちゃんは寝ていることが多いので、そこまで怪我や事故には繋がらなさそうですが、家の中でも危険はいたるところに潜んでいます。
物を赤ちゃんに落としてしまう
赤ちゃんがリビングで寝ているときも注意が必要です。
なぜなら、大人が隣を通る時に物を落としてしまうリスクがあるからです。
お皿などの重たいものを持って歩くときもそうですが、赤ちゃんに添い寝しながら大人がスマホをいじっている時も注意が必要です。
スマホをうっかり手から落として赤ちゃんの顔に当たってしまい怪我に繋がるというのも現代ならではの事故です。
打ち所が悪かったりすると失明などの恐れもあるので、十分注意する必要がありそうです。
赤ちゃんの転落
赤ちゃんを抱っこした際に地面に落としてしまう危険があります。
長時間抱っこする必要があるのであれば、抱っこひも等のアイテムを積極的に使いましょう。
また、ベッドから転落してしまうという事故も多く起こります。
乳幼児は全身に対して頭が大きいという特徴があり、バランスが悪いため転落の危険は常にあると考えた方がいいでしょう。
もう一つ気をつけるべきことは、上の子が下の子を抱っこすることです。
バランスを崩して転落させてしまう事故がよくありますので、「赤ちゃんを抱っこするときはパパかママが近くにいるときだけね」というように約束をしておくのがおすすめです。
誤飲
赤ちゃんは視界に入る物の全てを口に運びます。
そうやっていろいろ勉強しているからです。
そのため、赤ちゃんの近くに電池などの異物が転がっていると誤飲の危険性が高まります。
また、最近では禁煙ブームでタバコを吸う方は減っているとは思いますがタバコの誤飲は大変危険です。
とにかく赤ちゃんの周りに誤飲されて困るものは置かないようにしましょう。
窒息
赤ちゃんはうつ伏せで寝ているときに、枕や柔らかい布団で口と鼻が塞がれてしまい窒息する危険性があります。
まずは極力仰向けの姿勢で寝かしつけるようにしましょう。
成長して寝返りを打つようになったら、敷き布団や枕は硬めの素材を選ぶなどの対策が必要です。
1歳まで起こりやすい事故や怪我
つかまり立ちやハイハイが出来るようになると室内での行動範囲が広がるため、一気に事故や怪我のリスクが高まります。
気をつけることが増えるので以下にご紹介します。
落下
新生児期を過ぎてハイハイなど出来るようになると一気に転落の危険性が高くなります。
特に階段のあるご家庭は、階段の入り口付近に安全柵を設置するなどの対策が必要です。
ベッドからの転落リスクも跳ね上がるのでこちらも柵の設置が大切です。
やけど
ハイハイ出来るようになるとママがよくいる台所に入ってくるようになります。
炊飯器の水蒸気や調理中の熱湯などでやけどをしてしまうリスクが増えるので気をつけましょう。
また、冬の間に使うヒーターに手を触れてやけどすることもあるので安全柵を設置するなどの対策が必要です。
溺れる
浴槽に水が残ったままにしておくと、子どもが転落して溺れてしまう危険性があります。
特に夜間など、大人の目が行き届かない時間帯は浴槽に水を抜いておくようにしましょう。
感電
子どもがコンセントに手や何か物を差し込んで感電してしまう危険性があります。
コンセントに差し込めるくらいの細い物を赤ちゃんの手の届くところに置かないようにしましょう。
そして使っていないコンセントを塞いでくれる安全グッズもあるのでおすすめです。
100均でも手に入りますよ。
1歳~4歳で起こりやすい事故や怪我
成長して更に行動範囲が広がると室内だけではなく屋外でも怪我をする危険性が出て来ます。
また大きな事故や怪我をしやすくなるのもこの時期からです。
気をつけることについて以下にご紹介します。
転落、転倒
ダイニングテーブルでご飯を食べる場合、イスから落下してしまう可能性があります。
床までは結構な高さがありますので、頭から落ちると大怪我してしまうので注意が必要です。
特に子どもはイスの上に立ちたがるので、目を離さないようにしましょう。
また、マンションであれば窓やベランダから、一戸建ての場合でもベランダからの落下リスクがあります。
安易に子どもが窓を開けられないような対策が必要になります。
窓の安全ストッパーは100均にも売ってるのでおすすめです。
溺れる
屋外で遊び回るようになると、水辺へ遊びに行く機会も増えると思います。
毎年何件も水難事故が発生しているように、水辺は大変危険なので安全を確保出来る場所で大人が目を離さずに遊ばせましょう。
特に川は見た目以上に流れが速いこともあるので、安易に足を踏み入れないようにしましょう。
自転車などの事故や交通事故
自転車の子供用の座席から落下してしまう事故も多く起こります。
特に保育園や幼稚園の送迎時など、急いでいる時は危険です。
大人が転倒してしまうだけでなく、子どもが座席から立ち上がろうとしてバランスを崩して地面に落下する恐れがあります。
大人が「これまでも大丈夫だったし今日も事故は起こらないだろう」と甘く見てしまい、ベルトやヘルメットをさせなくなるなどの危険があります。
屋外での落下、しかもヘルメットなしの状態では命に関わる大怪我に繋がる恐れがあるので、必ず安全対策を実施する必要があります。
大怪我をしてしまったら
子どもが大怪我を負ってしまったら、救急車を呼んで良いものか判断が難しいと思います。
その目安として、例えば下記の症状が見られる時は大急救急車を呼びましょう。
注意
・子どもの意識が朦朧としている
・呼びかけても反応が鈍くいつもと様子が違う
・多量の出血があって止まらない
・痛みが強く動けない
よく、「それ、本当に救急車を呼んでも大丈夫?」というポスターを見かけますが、あれは病院に行くタクシー代わりに救急車を呼ぶような人がいるから注意喚起されているだけです。
実際大怪我をしたときは素人目には緊急性があるか判断がつかないこともあると思いますので、そういうときは気にせず救急車を呼びましょう。
最後に
いかがでしたか?
子どもの周りには多くの危険が潜んでいます。
しかし最も危険なのは大人の慢心です。
「これで大丈夫だろう」という思い込みなどで一大事に繋がることもあるので、危機意識を高く持っておく必要があります。
では改めて子どもの事故や怪我を防ぐためのチェックポイントをまとめます。
【事故や怪我を避けるためのポイント】
・赤ちゃんの周囲には物を何も置かない
・子どもを抱いたまま転倒しないよう、部屋を片づける
・履きやすい安定した靴をはく
・赤ちゃんから目を離さない
・窒息を防ぐため敷き布団や枕は硬めを使用する
・「いつも大丈夫だから今日も大丈夫」と慢心しないようにする
そして緊急時は急いでお医者さんに見てもらう必要があるので、救急車を呼ぶことを迷わないようにしましょう。