育児サロンのよしです。
最近、「子どものコミュニケーション能力は大切ですよ!」という話をよく耳にします。
確かに分かりますよね。
そして、この能力は、家庭での親子のコミュニケーションが前提になっていることも推測できます。
こんな方はいらっしゃいませんか?
「忙しくて、子どもとコミュニケーションがとれない。」
「いっしょにいるけど、会話が減ってきている。」
「子どもと会話が続かなくなった。」
今回は、子どもとコミュニケーションをとる具体的な方法とコミュニケーションの際のポイントについてお話します。
合わせて、私の体験談や、会話をグレードアップさせるヒントを紹介します。
なぜコミュニケーション能力が求められるの?
コミュニケーション能力によって、子どもの進路や就職が大きく左右される時代になっていますよね。
教育の現場では、子どもが意欲を持って自ら深く学ぶ、「アクティブ・ラーニング」が注目されています。
大学入試制度では、単なる知識だけにとどまらず、実践的なコミュニケーションツールとしての能力を問うものに変化しつつあります。
子どもが将来社会に出て仕事に就く、友人を作る、恋愛をして家庭を持つ。
どのような人間関係を作っていくのか、その関係の良し悪しはすべてコミュニケーションによって作らているのです。
子ども自身の人生を豊にするためには、欠かせない能力であるからだと言えるでしょう。
おすすめのシチュエーション6つ
難しいことはさておき、まずは家族のコミュニケーションからですよね。
おすすめの会話方法をシチュエーション別に見ていきます。
お風呂で
体だけでなく心もリラックスするので、ぜひいっしょに入ることをおすすめします。
我が家もよくいっしょに入ります。
お互いに、一日の出来事を話すのがほとんどですが、しばらく話していると、気にかかっていたこと(本音)をポロッと話したりします。
「先生や友だちに言われた一言が気になっている。」とか、「テストがうまくいくか不安。」とか。
でも、お風呂から出るころには「すっきりした!」となることが多いですね。
布団の中で
寝かしつけをしながら、たまにはいっしょの布団でもいいですよね。
あったかい布団とうす暗い空間が話やすくしてくれると思います。
パパママの声を聞きながら、安心して眠りにつくことができます。
食事中に
楽しく食事するのが一番です。
楽しい雰囲気だと、話そうかなという気にもなってきます。
私はその日のメニューについて、どんな材料でどんな風に作ったかをよく話しますね。
親の方から話かけてみるのも1つの方法です。
車中で
車の中は「面と向かって」にならないところが会話しやすいです。
送迎の時間ってけっこう時間取れたりします。
親子の会話タイムにすれば、貴重な時間になりますね。
手紙・交換日記
いっしょに食事やお風呂は難しいなら、お手紙はいかがですか?
今、一周回って「手紙」の良さが見直されつつあるそうです。
心が伝わるものには、昔も今もないんでしょうね。
文字にこだわる必要はありません。
子どもの似顔絵やイラスト、好きなものを自由にかいてOKです。
かわいいお返事が楽しみになりますよ。
<おすすめお手紙キット>
- 学研ステイフル おうちポスト kazokutte あか G18001
お手紙交換が楽しめるキットです。
おうちポストと便せんがセットになっています。
TV・ゲーム中に
TVやゲームはダメ!と決めつけずに、子どもがはまるものには理由があるはずです。
いっしょにやってみるのもいいですし、どこがおもしろいのか聞くところから入ると会話につながりやすいですね。
会話する時のポイント3つ
ここからは、子どもと会話をする際の注意点についてお伝えします。
聞き役に徹する
家事をしている時に、子どもが話かけてくることってありますよね。
子どもが話かけてきた時(特にその日の学校の出来事など)はチャンスです。
いったん家事の手を止めて、子どもの話を聞く。
ここめちゃ重要です!!
何があっても手を止めて聞いてあげるんです。
「後でね。」「今忙しいから。」ではもったいないです。
私自身も、もっと聞いてあげれば良かったと後悔している部分ですね。
認める言葉かけ
「○○しなさい」「○○しちゃだめ」など命令・禁止口調になったり、「ありがとうは?」とお礼を言うように要求したりすることって、よくあります。
気をつけて意識しながら、少しずつ減らしていけばいいと思います。
「認める」ことは評価することではありません。
「上手にできたね。」と言えば、上手にできたからいい子だということになります。
子どもの気持ちを代弁する言い方があります。
「上手にできて、うれしいね。」
また、親の気持ちを伝えるこんな言い方はどうでしょうか?
「上手にできて、ママもうれしい。」
いいことも悪いこともすべて認める姿勢が大切なんですね。
繰り返す
そうは言ってもとっさに言葉かけできないものです。
そんな時は、子どもの言葉をくりかえしてあげてみてください。
「痛かった・・」「痛かったね。」
「おいしい。」「そうだね、おいしいね。」
子どもの気持ちに寄り添ってあげると、自分から話すようになってきます。
我が家の体験談
家族が全員そろって話をする機会を多く作りたいなと常々考えていました。
名付けて「夜のおやつタイム」。
夕食から寝る時間の間に、おやつタイムを作ります。
いつものおやつより高級なものをちょっとだけいただきます。
宿題や家事が一段落した後に、いっしょに夕食がとれないパパも参加できます。
もう1回食卓にすわる機会を作ったんですね。
もう1つは「夜の散歩」。
夏場の夜の散歩です。
家の周りをぐるっと一周りするだけでしたが、いろいろ話せてすっきりしてましたね。
言葉かけでよく使っていたのは、子どもがお手伝いしてくれた時の一言。
「ありがとう。助かったわ~。」です。
最後の「助かったわ~」がミソで、家族の役に立っているという実感がわきます。
「えらいね。」というよりも効果がありますよ。
最後に
いかがでしたか?
親子のコミュニケーションが、子どもの後々のコミュニケーション能力に影響すること。
具体的なシチュエーションとして、
- お風呂
- 布団の中
- 食事中
- 車中
- 手紙、交換日記
- TV・ゲーム中
なら会話しやすいこと。
子どもと会話する時のポイントは、
- 聞き役に徹する
- 子どもを認める言葉かけをする
- 子どもの言葉を繰り返す
ということをお話してきました。
忙しくてもコミュニケーションをとる方法はあります。
私たちの子どもが、コミュニケーションを楽しめる人に育つことを願っています。