育児サロンのよしです。
子どもの口臭が気になることはありませんか?
うちの子はお風呂に入った後、夜寝る前に歯磨きをするのですが朝起きると「口臭がするな」と少し気になることがあります。
赤ちゃんの頃は口臭が気になることなんてなく、赤ちゃん特有の良いにおいがしていたのに4歳になってからは大人同様の口臭で少し心配になりました。
口臭が気になった時はうがいをし、お茶を飲むと気にならなくなるのですが、心配だったので歯医者に行ったときに先生に質問してみたことがあります。
そこで子ども口臭について原因と対策の取り方を教えていただいたので、ひとまずは安心した記憶があります。
案外子どもの口臭で悩んでいるパパやママは多いようで、ネット上にも様々な情報があります。
そこで今回は、子どもの口臭について歯医者の先生から教えてもらった情報をもとに原因と対策をご紹介していきます。
子どもの口臭の原因と対処法
子どもの口臭の原因には身体的なもので起こる「生理的口臭」と病気が原因となっている「病的口臭」の2種類が考えられます。
生理的口臭の原因と対処法
病気ではないものの、体調や生活の仕方によって生まれる口臭について、原因と対処法をご紹介していきます。
口呼吸をしている
日常的に口呼吸をしていると口臭の原因になります。まさにうちの子が口呼吸していました。
癖になってしまっているんでしょうね。
みなさんも日頃のお子さんの様子をチェックしてみてください。
おもちゃで遊んでいる時、何か集中しているときなど、口をぽかーんと開けているかもしれません。
さて、口呼吸だとどうして口臭が気になるのでしょうか?
それは「乾燥」が原因となっています。
口の中は唾液で潤っていることによって雑菌の繁殖を防ぎ、口の中の環境を健康に保ってくれんるのだそうです。
そのため、口呼吸が治らないと、口臭だけでなくむし歯や歯肉炎を引き起こしてしまうリスクもあります。
それではどのように子どもの口呼吸をやめさせれば良いのでしょうか?
親が出来ることでまず大切なのは、子どもに鼻呼吸をすることを意識させることです。
一日の中で何度か声掛けをすることで子ども側も「鼻呼吸しなきゃ」と気づく事が出来るので、改善に近づくことが出来ます。
それでも上手くいかなければ、幼児期を過ぎていても「おしゃぶり」が役に立つようです。
おしゃぶりで口を塞いでおくことで、呼吸をするときは鼻を使わないとならなくなります。
このトレーニングを継続することで、鼻呼吸が出来るようになる子どももいるようです。
舌が汚れている
子どもの舌を見てみてください。
もしかすると、「舌苔(ぜったい)」という白い汚れが付いているかもしれません。
舌苔(ぜったい)は大人でも口臭の原因になるものなので、子どもも例外ではなく、舌を綺麗にしてあげることが大切です。
口の中の唾液量が少ないと舌苔が増えやすいと言われていますので、口呼吸をやめること、そして水分をたくさん摂ることが口内環境改善に大切と考えられます。
さて、舌苔ができてしまった場合ですが、歯ブラシでこすったりすると舌の表面を傷つけてしまう恐れがあります。
そこで、舌苔を除去するための専用のブラシがドラッグストア等で売られていますので、試してみることをオススメします。
むし歯が出来ている
子どものむし歯、対策はできていますか?
歯みがきをしっかり続けていくことが基本です。でも歯磨きが好きな子どもはそんなにいないと思います。
親子で一緒に歯みがきを習慣にすることが大切ですね。
さて、口臭の原因のひとつであるむし歯についてですが、むし歯があると独特の口臭が発生すると言われています。
これは口腔内でミュータンス菌が繁殖するためと言われており、口臭とむし歯は密接に関係していることが分かります。
歯みがきが上手に出来ていなかったり、歯ならびが悪いことで汚れがうまく取れないなどの原因によって子どもの歯はむし歯になってしまいます。
明らかにむし歯になっているというような症状が見られなくても、歯医者に行って診てもらうことで自分の歯みがきの特性が分かるなど、子どもの歯の健康をキープするための方法を教えてもらえるので、連れて行ったことのない方は是非行ってみることをオススメします。
寝起きの口臭が気になる
まさにうちの子が当てはまるのですが、寝起きの子どもの口臭が気になることがあります。
夜寝る前にしっかり歯を磨いていてもあまり関係がない気がします。
調べたところ、口の中が乾燥することで寝起きの口臭が発生するそうです。
子どもが寝ている間に口呼吸になってしまっているなどの原因が考えられます。
鼻呼吸が出来るようにおうちでトレーニングを続けたり、寝室内の湿度を快適に保つために加湿器を使うなどの対策が必要です。
ストレスを感じていることが多いかも
実はストレスを感じていることも子どもの口臭の原因になります。
人間のカラダは不思議ですね..
緊張状態が続くせいで唾液の分泌量が大きく減少するそうです。それにより、口の中が乾燥してしまって口臭が発生するという訳です。
しっかり歯を磨いているのにも関わらず口臭が無くならない場合は、子どものメンタル面に少し注意を払った方が良いかもしれません。
他にも、食事で摂る栄養のバランスが悪いと口臭の発生に繋がることもあるようです。
健康な子どもの身体作りも大切と言えそうです。
濃栓による口臭
濃栓(のうせん)をご存知でしょうか?
濃栓は、よくくしゃみや咳をしたときに口から飛び出してくると言われています。
膿が固まってできたものなので、非常に強い臭いがあるそうです!
ちなみにこの濃栓、喉の奥の扁桃腺あたりにポツポツと出来ることのある白い粒状の物体です。
これがたくさん出来ると、息を吐き出す度にきつい臭いが放たれるので、大人の口臭の原因にもなっている厄介なヤツです。
自力で取ってしまおうとすると喉の粘膜を傷つけてしまう恐れがあるので、もし喉の状態をみて気になるようでしたら耳鼻咽喉科を受診することをオススメします。
病的口臭の原因
鼻詰まりを初めとする体調不良によって口臭が引き起こされている場合があります。
そこで病的口臭の原因と対処法をご紹介していきます。
風邪や発熱がある
風邪を引いてしまって熱があるときなどは、口内の温度が上昇します。
すると、唾液の分泌が抑制され、さらに免疫機能が低下することにより、口内に雑菌が繁殖しやすくなります。これが風邪や発熱がある際に口臭がきつくなりがちな原因です。
体調不良でぐったりしてしまい、水分をしっかり摂れずに口内が乾燥し口臭に繋がっている部分もあります。
いずれにせよ風邪による口臭は一時的なものですので、そこまで心配はいりません。
お腹を壊している
下痢をしているときは腸内環境が悪化することにより、腸内で発生しているガスが吸収されて息に混ざることがあるそうです。
その結果、口臭を感じることがあるようです。
善玉菌と悪玉菌の関係もあります。
腸の中が空っぽで善玉菌の食べるものがないと、病原菌や悪玉菌が優勢になってしまいます。
病原菌や悪玉菌によって発生するガスが口臭のもととなるため、おなかの調子をととのえることも口臭ケアのひとつとなります。
蓄膿症の可能性も
基本的に体調不良によって引き起こされる口臭は、一時的なものが多いです。
短期間で体調が回復すれば口臭も解決するものですが、蓄膿症になってしまった場合は長引いてしまう可能性があります。
ところで蓄膿症とは?
鼻の粘膜が炎症を起こし、鼻づまりが続くとその奥に膿が溜まってしまいます。
耳鼻咽喉科を受診し、処方される飲み薬で症状が治まります。
急性副鼻腔炎を放置してしまうと蓄膿症となってしまいます。
子どもに鼻詰まりが起こっているようでしたら、早めに対処しておくことが大切です。
気になるようでしたら早めの耳鼻咽喉科の受診が大切です。
最後に
いかがでしたか?
子どもの口臭について解説しました。
口臭は「単純に口の中が汚れているから臭い」というだけではなく、身体の不調が原因となっている場合もあります。
病気の可能性もあるので、注意深く子どもの様子をチェックすることが大切です。
いつもはしないはずの子どもの口臭に気づいたときに「頭痛くない?」「喉が痛くない?」「お腹が痛くない?」と聞いてみると、「痛い・調子悪い」と答えてくれることが多いと思います。
口臭は子どもの健康チェックにも役立ちますので、ご参考にしていただけると幸いです。