育児サロンのよしです。
新型コロナウイルス感染対策として新しい生活様式が実践されています。
外出先ではマスクをつけている人がほとんどですよね?
ですので、みんなどんな顔なのか?どんな表情をしているのか?が読み取りにくくなっています。
感染対策を考えるとそれは仕方のないことです。
むしろ積極的にマスクやフェイスシールドをつけたいところですが、子どもにこちら側の表情が伝わりにくくなっています。
顔の表情や動きが子どもに伝わらないと、どのような問題が起こる可能性があるのでしょうか?
そこで今回は「非言語的コミュニケーション」をテーマに、子どもに表情を伝えていくことの意味、そしてコロナ時代の今我々大人はどのように対処していけばいいのかをご紹介していきます。
非言語コミュニケーションとは
非言語コミュニケーションはノンバーバルコミュニケーションとも言われています。
ノンバーバルコミュニケーションとは?
会話の中で言語が伝達する情報以外の部分を指します。
「メラビアンの法則」を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか?
アメリカの心理学者メラビアンが提唱した法則のことなのですが、話し手が聞き手に与える影響がどのような要素で構成されているのかを調査したものになっています。
メラビアンの法則とは?
その実験によると視覚情報(見た目、表情、身だしなみ、視線など)が55%、聴覚情報(声の質、大きさ、喋るスピードなど)が38%、言語情報が7%であり、ノンバーバルコミュニケーションが93%を占めたという結論が導き出されています。
このことからも、ノンバーバルコミュニケーションがいかに大事か、相手にとって大きな影響をもたらすかということが分かります。
(参照:Wikipedia メラビアンの法則)
子どもは相手の表情をよく見ている
メラビアンの法則からも分かるように、子どもだって相手と会話をするときには言語そのものよりも、ノンバーバルコミュニケーション。に関するウエイトが高くなっています。
特に子どもはお話している時に、相手の表情や目の動き、口元の動きをよく観察しており、親が楽しい気持ちで笑っている時の方が、子どもも機嫌がよくなることが分かっています。
特に赤ちゃんは、大人の表情に敏感で、何かお話をしていなくても雰囲気を察知して喜んだり泣き出してしまうようなことも多いですよね。
そんな子どもとコミュニケーションを図る時に、口元全体を隠してしまうマスクをしているとどのような問題が発生するのでしょうか。
マスクをしていると表情が見えない
マスクをしていると口元の全体を隠してしまうので、顔全体を見ても笑っているのか、怒っているのか、どんな気持ちでいるのかが分かりにくくなります。
笑っているのかが分からなくなると、子どもはおうちの人の機嫌が悪いのかと思ってしまうかもしれませんし、怒っているのが分からないと今やっている行動(怒られる対象の行動)をなかなかやめなかったりと、とにかく親子間のコミュニケーションが取りにくくなる恐れがあります。
また、おうちの方からの愛情が伝わりにくくなってしまい、子どもの自己肯定感に悪影響をもたらす恐れもあります。
マスクをつけているときに気を付けること
マスクを装着しているときにノンバーバルコミュニケーションの観点から注意すべきポイントをご紹介していきます。
オーバーリアクションをとる
マスクをしていると自分の表情はとても伝わりにくくなります。
それをカバーするためには、よりオーバーにリアクションをとっていくことが大切です。
目に力をこめたり、身振り手振りを活用したり、口元が隠れていたって身体の他の部分を使ってカバーすれば十分にコミュニケーションはとれるようになります。
どんな気持ちかを伝える
他には「パパは今○○ちゃんと一緒にお出かけ出来て楽しいなあ」という風に、子どもに対して「私は」「どんな気持ちです」というメッセージを積極的に伝えていくことが大切です。
子どもも相手の気持ちが分かって安心するでしょうし、親子のコミュニケーションが円滑にとれるようになります。
マスクが不要な場所では外しておく
「新しい生活様式」に対応するべく外出先でのマスク着用は必須です。
しかし、熱中症の危険もあるためマスクを外せるところでは外すよう消費者庁からもアナウンスが出ています。
人があまり集まらない場所では無理にマスクをする必要はありませんから、外してノンバーバルコミュニケーションがとれるようにするのも一つの方法です。
また、自宅にいて感染リスクの少ないときはマスクはなるべく外すようにしましょう。
最後に
いかがでしたか?
マスクを装着することによる子どもとのコミュニケーションの弊害をご紹介しました。
まだまだコロナの対策は気を抜けない状況のため、対処法についても、ぜひご参考にしてください。