育児サロンのよしです。

この記事は、家庭内で浮いていたパパが育児に取り組んで変わったことについて、サロン生のIさんにお話をして頂きました。
私は、1児のパパをやっています。
僕の子どもが0歳くらいの頃から、本当に初期の頃から個人的に気になっているのですが子どもとママの繫がりって非常に強いものがあると感じています。
子どもの機嫌が悪いときにあやすのが上手いのはママです。
寝かしつけもやっぱりママです。お風呂に入るのもやっぱりママの方が子どもは喜びます。
僕は仕事の忙しい時期があり、朝も夜も子どもと顔を合わせられない日々が続いたことがありました。
そのせいなのか、昔からうちの子どもは圧倒的にママに懐いていました。
一方僕が子どもに「お風呂に入ろうよ!」等と誘おうものなら「いやだ!ママと入る!」と拒否されていました。
男の子だからというのもあるのかもしれませんが、僕自身が時代に逆行した、育児の出来ない人になっている感覚があり切なさを感じていました。
当然ママからも白い目で見られており、「なんだか家に居場所がないかもしれない、なんとかしないと将来や定年後が心配だ」と強い不安を感じたのをきっかけにして、育児に積極的に取り組むことにしました。
もうすぐうちの子は4歳です。
今でも子どもはママの方が好きなんですが、僕が育児に参加し始めたことで、僕と子どもは楽しく一緒に過ごせるようになりました。
そして、わが家の生活は良い方向に変化してきたように思います。
今では、子どもから頼られることも増えました。
「パパ、遊びに行こう」とか「パパ、トイレ」「パパ、おやつ」という風に話しかけられることも増えてきて、少しは必要とされるようになってきたような気がします。
大変なこともたくさんありましたが、その分とても大きなメリットがあったと感じています。
この記事では家庭内で浮いていた僕が、まるでママのように子どもから頼りにされたいという目的のために、どのように育児に参加したのかをご紹介していきます。
「パパ嫌い、ママ大好き」はこうして起こる
わが家では子どもとママの結びつきが非常に強く、パパは蚊帳の外側にいることが結構ありました。
ママと子どもは一緒に過ごす時間が多い分、共通の話題が多いというか二人で楽しくお話していることが多いです。
その環境もあり、だんだん僕は子どもと関わる頻度が減ったように思います。
残念なことに、トラブルも起こります。
僕は当時仕事の影響で朝も晩も子どもと顔を合わすことが出来ませんでした。
そしてたまに早く帰った時などは晩ご飯を一緒に食べながらお話をするのです。
例えば、子どもが通っている保育園のお話です。
「今日は保育園楽しかった?」と聞くと「次のお休みに運動会があるからその練習を頑張ってる」と子どもが一生懸命説明してくれる訳です。
そこで僕は初めて運動会があることを知るという状況で、ママに「子どものことに興味なさ過ぎじゃない!?」と怒られるのです。
そして二人から白い目で見られるという悪循環にハマります。
その結果子どもやママの気持ちに鈍感になってしまい、自分の家にいるも関わらず浮いてしまっていたのだと思います。
パパがもっとパパらしく活躍するために対策したこと
僕は、本来子どものことは大好きだし、家族を大切にしたいと考えています。
だからこそ家庭内で浮いてる状況を変えようと思いました。
そこで私がとった対策をご紹介します。
子どもと一緒に遊ぶ
僕の場合、仕事の日は朝も晩も子どもと顔を合わせることが出来なかったので、お休みの日に子どもと全力で遊ぼうと決めました。
しかし、それまであまり子どもに関わってこなかったので、どういう遊びが子どもに喜ばれるか分かりませんでした。
そこで、ひとまずネットで調べることから始めました。
なるべく質の高い情報を得るために研究機関やら保育園の先生、心理学の先生が執筆した記事を中心に読み進めます。
そこで、遊びは例えばディズニーランドのような特別な楽しい場所ではなく、全くなにもない公園で遊んだ方が子どもの脳の成長や幸福度に繋がるということが分かってきました。
更に子どもの自己肯定感に繋がるという論文もあり、自分の育児の仕方一つで子どもの人生の充実度が変わってきてしまうのか、と恐ろしくなりました。
でもその分、「育児ってものすごくやりがいがある仕事なのでは?」と感じるきっかけになりました。
早速公園に二人だけで行ってみました。
(今でこそ僕がやるようになりましたが、この頃は公園に出掛ける時の子どもの飲み物や着替えの準備は全部ママ任せでした。)
一緒に過ごして驚いたのは子どもは遊びの天才ということです。
なにも無くても楽しく遊び始めることにびっくりしました。
落ちている葉っぱや木の実を見つけてくるので、それでおままごとをしたり、テレビでやってる戦隊もののマネをしていたので僕は怪人役をやってみたり、おにごっこをしたりと大人に対してどんどん「遊んで」の要求が出てきました。
これが子どもの自主性や自己肯定感に繋がるのか、と実感し、僕の育児へのやる気が更に沸いてきました。
アイテムを使う
パパ大好き!と思わせるちょっとズルに近い方法です。
いつもママとお風呂に入っているからなのか、僕が一緒にお風呂に入ろうとすると「ママと入る!」と拒否されていました。
そこでお風呂に一緒に入るきっかけ作りとして、時々スーパーで売ってるようなお風呂用の小さいおもちゃやバスボールをお土産として買って帰りました。
そしてお風呂に入ったら子どもが楽しめるように僕も全力で遊ぶようにしました。
びっくりするぐらい喜んでくれて、結果として一緒にお風呂に入る回数が増えました。
家事も主体的に取り組む
家族のことも大事にするなら、その一員として家事も主体的にやるようにしなければならないと考えました。
そこで仕事と両立出来る範囲で、僕は夜の洗い物とトイレ掃除をやることに決めました。
もっと頑張って洗濯や朝食作りもチャレンジしたこともあるのですが、ウチの場合ママのこだわりに合わせられず、逆にやらない方が良いという結果に・・・
正直、今でも家事には貢献出来てないのですが、責任を持って参加してる項目が少しでもあるだけで、なんとなく家庭内で浮かなくなったように思います。
パパと子どもだけで出来ることをやってみる
思い出に残る楽しいことを二人でやってみるのもおすすめです。子
どもは楽しかったことを覚えていて、もっと一緒にパパと遊びたい!と思うようになります。
簡単に出来たのは公園での体を使った遊びや、家での簡単なおやつ作りでした。
パパといつもと違うことをするだけで、特別感が出るみたいです。
そして僕も印象に残っている、やってみて良かったことは父子帰省です。
僕の実家は田舎で、わが家からは新幹線に乗っていくようなところにあるので、帰省がもはや旅行です。
うちの子はまだ3歳です。
パパと子どもだけで帰省したら、夜の寝かしつけもお風呂もご飯も全部パパがやることになります。うちの子どもがそれに耐えられるのだろうか?と不安だったのですがお互い成長するチャンスと考えチャレンジしてみました。
その結果、行ってきて強く思ったのは「うちの子ども、めっちゃかわいい!」ということでした。
行く前は不安しかなかったのに不思議です。
おじいちゃん、おばあちゃんに協力してもらったのもありますが、子どもも終始笑顔で、思い出に残る楽しい経験になりました。
この父子帰省の時、僕としてもママがいない分責任を感じたのもあり、いつもより子どもを注意深く見るようにしました。
その結果、わが家に戻ってきてからも子どもの体調や気持ちの変化に敏感になることが出来たように思います。
最後に
いかがでしたか?
ママと子どもの繫がりは本当に密接です。
その関係を見ていて正直なところ疎外感を感じていたため、パパとしてはなんだか切ないなと思っていました。
だからこそ、もっと子どもに懐かれて、家庭でも頼りにされたいと思ったことをきっかけにして様々なチャレンジをしてきたのです。
ようやく最近では、子どもと一緒に過ごす毎日が充実してきて、育児にもやりがいを感じるようになりました。
子どもは本当に可愛いですし、成長しているのを近くで見られるのはとっても嬉しいし幸せです。
だけどやっぱり僕はママのようにはなれなそうと感じます。子どもの気持ちや機嫌に非常に敏感で、悔しいですが僕の何倍も上手です。
ですが、僕が子どもに寄り添い始めたことで、パパにしか出来ない遊びや付き合い方もあると気付くことが出来ました。
そのため別に無理してママになる必要はないなと今では思います。
これからも、うちの子のパパとして、育児を楽しんでいきたいなと思えるようになりました。