育児サロンのよしです。
毎日の離乳食作り、ご苦労様です。
赤ちゃんが口にするものだから、安全な食材で愛情満点のメニューにしたいですよね。
でも、いつからあげていいのか判断に悩む食材があったりします。
今回は、赤ちゃんの月齢ごとに、離乳食にはNGな食材・注意した方がいい食材を紹介します。
NGな理由と、食事の際の注意点、もしも食べてしまった場合の対処法も解説していきます。
どんなものがNG食材?
離乳食にはどんなものがNGなのか解説します。
- ボツリヌス症の原因になるもの
「はちみつ」がNGであることは、ご存じの方が多いと思います。
幼児ボツリヌス症とは、全身の神経麻痺が生じる神経中毒の病気です。
はちみつに含まれるボツリヌス菌を調理で完全に死滅させるのは不可能なんです。
1歳になるまでは、避けてください。
1歳未満の赤ちゃんに強い甘みは必要ありません。
「もしも食べてしまった時は!」
指についた程度のはちみつなら、特に心配はいりません。
ボツリヌス菌の潜伏期間は3~30日だと言われています。
元気がなくなったり、便秘になったりしたら受診することをおすすめします。
- 食中毒の恐れのあるもの
生魚などは細菌によって食中毒の恐れがあります。
新鮮なものが手に入るなら、3歳ころを目安に食べさせるのがおすすめです。
- アレルギーの原因になるもの
与える時期が適切でないと、アレルギーを起こしやすい食材があります。
アレルゲンとなる物質が含まれているもの(そば・ピーナツ・えび・牛乳など)は、少量から試すのが鉄則ですね。
口元にかゆみが出るようなもの(パイナップル・マンゴーなど)もありますので、子どもをよく観察しつつ、慎重に与えていきましょう。
- のどに詰まりやすいもの
もち・いか・かまぼこ類・こんにゃくなど、のどに詰まりやすいものは避けましょう。
ごまは詰まることはありませんが、気管に入りこむ恐れがあります。
舌の動きや飲み込む能力に応じた対応が必要になってきます。
- 消化しにくいもの
ごぼう・玄米・きのこ類などは栄養価は高いのですが、消化しにくい食材です。
1歳半くらいを目安に細かく刻んで使うようにしてください。
- 塩分、糖分の多いもの
味付けの濃いものは、赤ちゃんの消化に負担をかけてしまいます。
濃さに慣れてくると、薄味がおいしいと思えなくなってきます。
将来の味覚にも影響がでてきますね。
ケチャップやマヨネーズは使うなら量を調節してみてください。
- 辛味や刺激が強いもの
にんにく・しょうが・こしょうなどは9~11か月からOKですが、少量だけにしましょう。
ウーロン茶・緑茶にはカフェインが含まれています。
欲しがるのなら、薄めてあげましょう。
月齢別NG食材
ここからは、月齢別にNGな食材を具体的にあげていきます。
まずは、4つの月齢に分けます。
- 5~6か月ごろ→トロトロの食材をごっくんとのみこむ時期(ごっくん期)
- 7~8か月ごろ→ペースト状の食材をもぐもぐ食べる時期(もぐもぐ期)
- 9~11か月ごろ→小さいやわらかいものを歯茎でかむ時期(かみかみ期)
- 1歳~1歳半ごろ→離乳完了時期。薄味のものを食べる時期(ぱくぱく期)
食品 | 5~6か月(ごっくん期) | 7~8か月(もぐもぐ期) | 9~11か月(かみかみ期) | 1歳~1歳半(ぱくぱく期) |
バターロール | ✖ | 〇 | 〇 | 〇 |
もち | ✖ | ✖ | ✖ | ✖ |
小麦粉 | ✖ | 〇 | 〇 | 〇 |
スパゲッティ・マカロニ | ✖ | ✖ | 〇 | 〇 |
コーンフレーク | ✖ | 〇 | 〇 | 〇 |
バターロールはマーガリン使用のものは避けるのがベターです。
コーンフレークは砂糖をまぶしていないものを使いましょう。
食品 | 5~6か月(ごっくん期) | 7~8か月(もぐもぐ期) | 9~11か月(かみかみ期) | 1歳~1歳半(ぱくぱく期) |
あじ・さんま・ぶり | ✖ | ✖ | 〇 | 〇 |
あさり・ほたて・しじみ | ✖ | ✖ | 〇 | 〇 |
えび・かに | ✖ | ✖ | ✖ | ✖ |
いか・たこ | ✖ | ✖ | ✖ | 〇 |
合いびき肉 | ✖ | ✖ | ✖ | 〇 |
レバー | ✖ | ✖ | 〇 | 〇 |
油あげ | ✖ | ✖ | ✖ | 〇 |
ツナ缶 | ✖ | 〇 | 〇 | 〇 |
ハム・ベーコン | ✖ | ✖ | ✖ | 〇 |
鳥レバーが扱いやすいです。
ツナ缶は水煮ものもを使いましょう。
食品 | 5~6か月(ごっくん期) | 7~8か月(もぐもぐ期) | 9~11か月(かみかみ期) | 1歳~1歳半(ぱくぱく期) |
アスパラ | ✖ | 〇 | 〇 | 〇 |
いんげん | ✖ | 〇 | 〇 | 〇 |
もやし | ✖ | ✖ | 〇 | 〇 |
アボカド | ✖ | ✖ | ✖ | 〇 |
しいたけ・しめじ | ✖ | ✖ | 〇 | 〇 |
わかめ | ✖ | ✖ | 〇 | 〇 |
味付けのり | ✖ | 〇 | 〇 | 〇 |
野菜ジュース | ✖ | ✖ | ✖ | ✖ |
繊維質の多い野菜は、よく茹でてから使います。
野菜ジュースは、果汁のジュースと同じくらいの糖分があります。
我が家の体験談
うちは長女も次女もアレルギーが出なかったので、離乳食には特に苦労することなく順調だったように感じます。
なるべく素材の味を!とは意識していましたが、ベビーフードもけっこう使いましたね。
自分でベビーフードを食べると味付けがよく分かります。
「けっこう味しっかりしてるな。」とか「もっと薄味が標準なんだな。」とか、参考になります。
砂糖は「てんさい糖」や「きび糖」を使っていましたね。(現在も使用してます)
白い砂糖よりもやさしい甘さです。
ウインナーは茹でて使っていました。余分な油や添加物が抜けて、味がよくなります。
パスタの代わりにマカロニを使って、ミートソースもよく作りました。
フォークで食べやすいんですよね。
ずっと麦茶でしたが、ルイボスティーもよく飲みました。
少しくせを感じるかもしれませんが、鉄分が豊富なのでおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
離乳食に向かない食材は、
- ボツリヌス症の原因になるもの
- 食中毒の恐れのあるもの
- アレルギーの原因になるもの
- のどに詰まりやすいもの
- 消化しにくいもの
- 塩分、糖分の多いもの
- 辛味や刺激が強いもの
であることについてお話してきました。
月齢別に判断に迷いそうな食材のみをピックアップし、表にまとめました。
これはあくまでも目安であり、まだまだ食材はたくさんあります。
赤ちゃんの状態や手に入る食材を見て、対処していただければと思います。
赤ちゃんがスムーズに幼児食へと移行できるように、親はサポートしてあげたいですよね。