育児サロンのよしです。
今、世の中では「ワンオペ育児」という言葉が定着しつつあります。
ワンオペ育児のワンオペとは「ワンオペレーション」の略で、元々は企業が使っていた言葉です。
人手不足でお店を1人で回している状態の事をワンオペレーションといいます。
いつしかその言葉は育児を一人で頑張っているママに対しても使われるようになり「ワンオペ育児」という言葉が生まれました。
ワンオペ育児を甘えととらえ、世の中のママを苦しめている人もいるのですが、実際にワンオペ育児を経験しているママで何が一番つらかったのか?
また、ワンオペ育児をどうやって乗り越えているのかいくつかご紹介いたします。
ワンオペ育児は辛い=甘えととらえる人も
おばあちゃん世代の育児と現代の育児ではやり方も価値観も大きく異なるのはご存知でしょうか?
例えば昔はお風呂上りに白湯を飲ませたり、母乳だけではなく必ずミルクを追加したり、薄めた果汁を飲ませるといいといった育児方法があります。
また今の様に紙オムツも機能がいいわけではなく、布おむつが主流だった時代です。
現代の育児は母乳中心の育児で、例え母乳が出なくても今は液体ミルクも世に出回っています。
なので入浴後に白湯を飲ませる人はほとんどいません。
オムツも紙おむつがほとんどで、おばあちゃん世代とはかなりやり方が異なります。
また家庭の環境も異なります。
昔は同居をしている家庭も多く、家族の人数も多かった時代です。
ママが体調悪くても誰かしら面倒を見てくれる人がいました。
しかし今は核家族化が進んでおり、尚且つ女性の社会進出も進んでいる時代です。
共働きで働いている家庭も多く、育児や産休で休めてもママ一人の負担が大きいです。
しかし、昔は専業主婦で家事も育児もこなしていたおばあちゃん世代からすると、専業主婦で家事も育児もこなせないのは甘えだと考えてしまう人もいるのは事実です。
しかし現代の女性はやることも多く時間にゆとりはありません。
専業主婦なのに育児をまともに出来ないことは決して甘えではありません。
どんなことが辛かった?
では、ワンオペ育児を経験したことはあるママさんは、一体どんなことが辛かったのでしょうか。
①家事も育児も全部自分が行った
旦那さんの仕事が忙しく毎日帰りが遅い、もしくは夜勤があったり休日出勤もあるような激務の場合、家に帰るともうくたくたで育児を手伝う余裕はないと答えるパパも多いです。
そうなると日中の子供の面倒だけではなく、家事も全てママが行うことになります。
特にまだ3時間おきに授乳をしている場合、疲れ切った体に鞭を打ちながら子育てをするので母体にかなり負担がかかってしまうことになります。
②24時間365日ずっと我が子と2人っきり
実家が近ければ実母に預けて少し気晴らしもできますが、全てのママが実家が近いという訳ではありません。
中にはパパの仕事の都合で実家から遠くはなれている事もあり、その場合周りに助けてくれる人がいません。
いつも我が子と家の中で過ごすということは、どんなに我が子は可愛くてもストレスが溜まります。
息抜きをしようとしたら後追いをしたり愚図って泣いたり。
お昼寝どころか夜もなかなか寝ない、夜泣きがあるとなればママも精神的に追い詰められてしまいます。
➂パパがあまり育児に協力的ではない
家事をやっている間や、疲れ切っている時に少しだけでも子供の面倒を見てほしい時はあります。
しかし、スマホに夢中で子供の面倒を全然見てくれない、「平日は仕事で疲れているのに何で休みの日くらいゆっくりさせてくれないんだ」というパパもいます。
確かに平日は仕事で忙しいのは分かりますが、ママもずっと家事や育児に追われて疲れています。
こういった時に子供を見てくれないと、夫婦喧嘩のもとや産後離婚の原因にも繋がります。
先輩ママたちが行った対策方法とは?
1つ目は自分の時間をうまく見つけることです。
例えば子供が寝ている間に自分も眠って体を休めたり、撮り溜めしておいたドラマを寝ている隙に観て思いっきり笑ったり泣いたりすることです。
笑ったり涙を流す事でストレスを発散でき自律神経を整えることが出来ます。
特に最近ストレスで追い詰められている人こそ、感動するようなDVDはいいでしょう。
思いっきり泣いて心の中をリセットしてはいかがでしょうか。
2つ目は普段は食べないような高級なグルメを食べましょう。
お取り寄せしたケーキにお気に入りのお茶を入れたり、高級料亭のお弁当をランチライムに食べたり。
人間はストレスがたまると癒しを求めます。
イライラすると甘い物が食べたくなるというのも脳が指令しているからです。
なので、普段食べないような高級なものを食べる事で満足感もあるほか、食べる事で癒し効果もあるのでストレスを発散させることが出来ます。
たまにはいつも頑張っている自分に対してご褒美を与えてはいかがでしょうか。
3つ目はやはり夫婦で育児に関してしっかりと話し合うことです。
ママといえど人間です。
アンドロイドなら、どんなに動いても何の感情もありませんし疲れも知らない体なので24時間365日働き続けることは出来ます。
しかし、ママは人間なので動き続ければ疲れも溜まりますし、寝不足は疲労も取れないどころかストレスも溜まります。
感情だってあるのでいずれ限界はやってきます。
そんな時に育児も家事も協力してくれないパパを見るとイライラするのは当然です。
まずはパパに今何が辛いのか、今後どうしてほしいのかしっかりと話し合いをする必要があります。
話し合いをする中で今まで協力的ではなかったパパもママの大変さを理解し、家事や育児の手伝いをしてくれるかもしれません。
最後に
いかがでしたか?
昔は家族も多く、育児を積極的に手伝ってくれた人も多かったため、ママの負担も軽く専業主婦も当たり前だった時代なので自然とこなしていた人は沢山いました。
しかし今は女性も働く時代です。
専業主婦の割合は昔よりも減り、ママ1人が抱える負担はどんどん大きくなっています。
家事も育児も仕事も全て熟している人は沢山いますが、体に限界を感じている人も多く、更に育休となればずっと子供と一緒に居ることになります。
周りに助けてくれる人が居ればいいのですが、そういうママばかりではありません。
出産前までやっていた家事を手抜きにしてみたり、各市町村ごとにファミリーサポートというサービスもあるので、こういったサービスも上手に利用するといいでしょう。
また、育児はママ一人ではなく、パパも積極的に参加をすることでママの精神的な負担は軽減され、夫婦中も改善することもあります。
また、悩みやストレスを一人で抱え込まず、相談できる人に話をしたり自分を甘やかす時間を上手に作ってみて下さい。