育児サロンのよしです。
子どもがやけどをしてしまった!
子どものケガで特に多いものに、やけどがあります。
親はなかなか冷静ではいられませんよね?
今回は、子どものやけどをシチュエーション別に検証し、適切な対応法と対策法についてお話します。
ポイント
「すぐに病院に行くのがいい?」・「何科にかかるの?」・「子どものやけど」にまつわる疑問やアドバイスも合わせてお伝えします。
乳幼児のやけど
子どもは予想のつかない行動にでることがありますね?
大事には至らなくても、ヒヤッとした経験はあるのではないでしょうか?
小さい子どもは皮膚がうすく、やけどをすると大人に比べてダメージを受けやすいんです。
ショックや脱水症状を起こすことも考えられるので注意が必要です。
子どものやけどの特徴として、傷跡がひきつれを起こしやすいことがあげられます。
皮膚や関節がやわらかいことが原因のようです。
やけどの種類
やけどは、大まかに3つに分けられます。
- 浅いやけど(Ⅰ度熱傷)
皮膚の色が赤くなっている状態です。
皮膚の表面がダメージを受けていて、ヒリヒリと痛みがあります。
軟膏で治療することがほとんどです。
1週間~10日で治ります。
- 中くらいのやけど(Ⅱ度熱傷)
水ぶくれができている状態です。
水ぶくれは、赤くなって痛い場合と、白くなって痛くない場合があります。
赤い水ぶくれは、2週間程度でほとんど跡がなくなりますが、
白い水ぶくれは、3~4週間かかり、ケロイド状になって跡が残る場合があります。
- 深いやけど(Ⅲ度熱傷)
皮膚が黒いか、もしくは白い状態です。
皮膚が壊死した状態にあるので、水ぶくれもできないし、痛みもありません。
治癒には3か月くらいかかり、皮膚の移植が必要なケースもあります。
注意ポイント
やけどは、次の日になると深くなることがあります。
最初は浅いやけどだったのに、翌日には水ぶくれができて、中くらいのやけどになってしまうこともあります。
病院で処置を受けた後も、やけどの部分はしっかり見てあげることが望ましいです。
やけど具体例(シチュエーション別)
実際にやけどをしてしまった具体例別に注意点をお伝えします。
- 炊飯器、使用中のオーブンをさわってしまった。
キッチンは、危険がいっぱいです。
子どもは興味があるものに触れようと、手を持っていきますよね。
家電を使用している時は、子どもを近づけないようにしましょう。
- カップラーメン、みそ汁がかかってしまった。
- ホットプレート、熱いなべをさわってしまった。
食事中にも危険はひそんでいます。
調理したての料理は、かなり熱いです。
テーブルクロスを引っ張って、電気ポットのコードがひっかかり、熱湯がかかってしまう可能性だってあります。
- 花火をさわってしまった。
- 暖房器具をさわってしまった。
夏は花火や香取線香、冬はストーブなどに注意しましょう。
やけどをしてしまったら
もしも、やけどをしてしまった場合の基本的な応急処置の仕方をお話します。
まずは、流水で冷やす
流水で痛みが治まるまで、15~30分くらい冷やします。
患部の少し上の部分に流水をあてるようにしてください。
やけどの跡を残さないための一番効果的な方法だと言えます。
衣服の上からやけどをしてしまった場合は、衣服の上から冷やしてください。
無理に衣服を脱がせると、皮膚がはがれる危険がありますので、絶対にやめましょう。
部位別の応急処置方法
- 手足のやけど
蛇口の水道水から直接冷やします。
- 顔や頭のやけど
シャワーで水をかけるか、氷水で冷やしたタオルをあてて冷やします。
- 目や耳のやけど
保冷剤や氷水で冷やしたタオルをあてて冷やします。
氷や氷のうを直接あてると凍傷を起こすこともあるので注意しましょう。
- 全身、広範囲のやけど
水をためた浴槽の中につけるか、水をひたしたタオルで全身を包むようにして冷やします。
この場合も、低体温症にならないように注意が必要です。
ポイント
水ぶくれの処置方法は?
水ぶくれは、表皮の下に体液がたまっている状態です。
水ぶくれはつぶさずにそのままにしておいてください。
もし破れてしまった場合は、きれいに洗い流して、消毒薬や軟膏を塗ります。
病院に行く目安
病院に連れていくべきかどうか判断に迷いますよね。
病院に行く目安として、
- やけどの範囲が広い(子どもの手のひら10個分くらい)
- やけどの部分に水ぶくれがある
- 冷やしても赤みがひかない
- 顔や目のまわり部分のやけど
- 陰部や関節部分のやけど
があげられます。
やけどの箇所や状態から、細菌感染が起こる可能性があります。
なるべく早く病院で治療を受けましょう。
メモ
「何科に行くか?」ですが、」小児科、皮膚科、形成外科のいずれかになります。
まずは、かかりつけの小児科で診てもらうのが安心かと思います。
我が家の体験談
うちも、あつあつのみそ汁をこぼしてしまったことがあります。
「熱いから気をつけて~。」なんて言っても、手がすべることもありますしね。
花火の時のやけどもありました。
かなり注意をしているつもりでも、防げない時もありました。
特に夏場は、肌の露出が多いので、直接熱いものに触れてしまいます。
軽症で済んだのが幸いでした。
親が危ない危ないと回避ばかりしていたら、子どもの「生きる力」を奪っているようで、
ちょっと怖い経験をした方が、次からは気をつけようと思えるだろうし、
なかなかさじ加減が難しくて悩ましいところではあります。
保冷剤や軟膏などは、常備しておいた方がいいと思いますね。
最後に
いかがでしたか?
幼児期のやけどの対応と対策についてお話してきました。
子どもの皮膚は、うすくてやわらかいため、やけどのダメージを受けやすいこと。
やけどの種類は3つに分けられますが、日がたつと傷が深くなる場合があるので、注意が必要です。
やけどをしてしまったら、まずは流水で痛みが引くまでよく冷やすこと。
水ぶくれはつぶさず、赤みが引かないようなら、病院で治療を受けましょう。
避けられる危険は回避して、子どものやりたいことを応援していきましょうね!