育児サロンのよしです。
気温や湿度が低下する秋から冬は細菌やウイルスなど様々な病原菌が蔓延しやすく、子供から大人まで感染しやすくなります。
感染を防ぐためには手洗いうがいの徹底や、規則正しい生活を心がける様言われています。
子供の場合は幼稚園や学校などの集団生活によってウイルスが他の子供へ感染しやすい状態になります。
インフルエンザやRSウイルスなど様々な病原菌が流行する中、その中でも子供に感染しやすい「溶連菌感染症」というものがあります。
この溶連菌感染症は普通の風邪とどう違うのか解説していきます。
溶連菌感染症の症状と原因とは?
我が子が溶連菌感染症に感染したのは4歳になる年です。
この感染症は子供に発症する可能性が多く、感染した原因がクラスの子でこの溶連菌感染症にかかっていた子がおり、集団感染が原因でした。
症状としては喉の痛みと38℃以上の発熱と下痢、喉が赤くなったことから溶連菌感染症と診断されました。
一般的に溶連菌感染症にかかった際も、このウイルスは喉の咽頭や扁桃に感染するため、咽頭炎や扁桃炎に猩紅熱(しょうこうねつ)、中耳炎や副鼻腔炎、肺炎や菌血症、トキシックショック症候群など様々な病気が発症します。
子どもの場合、感染する最も大きな原因は「集団」です。
幼稚園や小学校など集団で生活をし始めた場合、子ども同士の濃厚接触が考えられます。
至近距離でくしゃみをしたり、感染したおもちゃで遊んで体内にウイルスが侵入してしまったということが考えられます。
特に幼稚園や保育園などで使用するおもちゃは、使用する子供の人数も多いうえに家庭の様に衛生環境が徹底されていません。
こういったことから、体内にウイルスが侵入しやすい環境にあるのです。
また、冬は特に空気が乾燥します。
夏は湿度が多いため、ウイルスが空気中の水分の量で蔓延しにくいと言われていますが、冬空気が乾燥していることからウイルスも空気中に浮遊しやすい環境が出来上がります。
そうなると子供や大人までウイルスが侵入しやすくなります。
教室内も暖房で空気が乾燥しやすくなるので、これも感染する要因の一つになるでしょう。
溶連菌の治療方法
一般的に溶連菌は抗菌薬を飲んで体の中へ侵入したウイルスを殺菌する必要があります。
専用の抗菌剤を飲み始めて2~3日すると熱も下がり喉の痛みを和らいできます。
湿疹が出来てしまった子は、皮むけが見られるようになります。
喉の痛みや熱が下がったからといい、自己判断でお薬を中断してしまうと恐ろしいのが合併症です。
合併症の病気として、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などがが発症します。
時に重篤化するケースもあるので、例え熱が下がったり喉の痛みがなかったとしても体内にはまだウイルスが存在している可能性も十分考えられます。
溶連菌感染症の薬に限らず、どの薬も医師が指示した通り薬を飲みきらない場合、合併症など新たな病気の原因になってしまう恐れがあります。
症状が改善してきたとしても、しっかりと薬は飲み切るようにしましょう。
味が嫌で飲めないというお子様は、ココアの粉末と薬を少量の水で溶かして飲ませたり、ゼリータイプのオブラートを使用してしっかりと飲ませましょう。
吐いてしまって薬が足りなくなった場合は医療機関へ相談してください。
自宅で気を付けることは?
まず一番つらいのは飲食かと思います。
喉が炎症を起こしていると熱いものや冷たいもの、辛みや酸っぱいものなど喉に刺激になるようなものは避けましょう。
ゼリーやヨーグルトなどののど越しのいいものや、消化のいい柔らかいうどんやおかゆなど食べやすいものを食べるようにするよいです。
熱もあって食欲がない時は水分だけでもしっかり補給し、脱水症状にならないようにしてください。
特に下痢をしている場合、水分を摂取しないと脱水症状になるので、ゼリータイプの経口補水液なども上手に利用するといいでしょう。
入浴については熱が下がってからにしましょう。
無理に入ると体力が消耗して怠くなるので、熱があるときに無理に入れる必要はありません。
登園や登校は薬をしっかりと飲んで熱も下がり、感染の恐れがないと判断されたら登園や登校は可能です。
園によっては登園許可証明書を持ってきてほしいと言われる事もありますので、その場合必要かどうかは予め園に確認をしましょう。
必要となった場合は登園させる前に医師に書類を書いてもらいましょう。
薬を飲んで2~3日経過しても熱が下がらないことがあります。
熱が下がらず喉の痛みも改善されていない場合、抗菌薬が効いていない可能性があります。
飲ませても症状が改善しない場合は放置せず、すぐにかかりつけの医師のもとを受診してください。
最後に
いかがでしたか?
未就園児の場合、ご自宅でしっかりと加湿をしたり使用したおもちゃもこまめに殺菌消毒しているので、感染する危険性は少ないかもしれません。
しかしお兄ちゃんやお姉ちゃんが登園もしくは登校していたり、お子様自身が集団生活が始まると、溶連菌だけではなく様々なウイルスが蔓延し、感染して帰ってくることはよくあります。
ご家庭と異なり菌に対して徹底した対策が施されていない為、感染症になってしまう危険性は必然的に高くなるともいわれています。
感染のリスクを防ぐためにも外出した後は手洗いうがいを行い、マスクの着用を心がけましょう。
大人と同様睡眠不足や栄養の偏った食事をしていると体内の免疫機能が弱くなってしまい、感染症へかかりやすく治癒も遅くなります。
水分補給をしっかりと行い、野菜中心のバランスのいい食事を心がけ夜更かしせず早めに就寝するようにしましょう。
また、感染してしまってもしっかりと決められた日数の抗菌薬を飲み、しっかりと休めば合併症の危険性もなく、すぐに回復します。
自己判断で薬をやめず、しっかりと飲み切り安静にし、体内にウイルスがいる場合は不要な外出を避けたり友達と遊ぶことは必ず避けるようにしましょう。

冬は感染症のリスクが高くなりますので、予防をしっかりしましょう